歯周病はある日突然、重度の症状が出るのではなく、徐々に進行する病気です。
重度になってから慌てて治療するのではなく、早い段階から予防することが大切です。
歯周病の進行過程
1.健康な状態
歯と歯ぐきの間には1〜2mm程度のすき間があります。
2.歯肉炎
歯垢(プラーク)がたまった状態を放置すると、歯ぐきに炎症が起き、2〜3mmのすき間ができます。
口の中の細菌数が増えるにつれて、歯肉溝の部分に炎症症状が現れます。歯肉が赤く腫れ、出血が起こり、仮性ポケットが形成されます。これが歯肉炎です。
この段階で、病気に気付いて適切な治療を受ければ、大部分の歯肉炎は健康な歯肉に回復します。
3.歯周炎(軽度)
歯ぐきの炎症がひどくなり、歯周病菌が歯周組織に侵入。歯槽骨や歯根膜も破壊されはじめます。
歯肉炎を放っておくと、歯と歯肉を結び付けている歯周靱帯(歯根膜)がこわされ(付着の喪失)、そこに歯周ポケットが形成されます。
4.歯周炎(中度)
炎症がさらに拡大し、歯槽骨も半分近くまで破壊が進み、歯がぐらつきはじめます。
5.歯周炎(重度)
歯槽骨が半分以上破壊され、歯はグラグラになります。
参考:公益財団法人ライオン歯科衛生研究所ホームページ